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目障りな･･･
バーテンに気を取られ･･･


迂闊にも･･･
少しの間･･･


二人から
目を離してしまった
拓弥は･･･


今一度･･･
集中し･･･


見失うものか！と･･･
気合いを入れ･･･


ラッシュ時の
満員電車を
彷彿させる･･･


バーカウンター周辺を
必死に眺め･･･


血眼になって
二人を探し始める･･･。


そして･･･漸く･･･


笑顔でバーテンに
酒を注文する･･･


二人の姿を
発見した拓弥は･･･


突然･･･
何を血迷ったのか･･･


二人を
取り逃がすまいと･･･


目の前の人混みに
勢い良く
ダイブしそうになる･･･。


すると･･･


飲み口に
グリーンライムが
飾られた･･･


泡が弾ける･･･
金色のコロナビールを
片手で持ちながら･･･


偶然にも此方へ
向かって来る･･･
悠希らしき女の姿が


にわかに目に入り･･･


これは･･･
まさしく･･･


千載一遇の･･･
チャンスだと･･･
感じた拓弥は･･･


慌ててバタバタと
身なりを整え･･･


自分の中で･･･
最高の決め顔を
作りながら･･･


驚かせないよう
二人にゆっくりと
近付いて行き･･･


そして･･･


冷静さを装い
話すタイミングを
見計らうと･･･


静かに
語りかけるように
そっと･･･
女に声を掛けた･･･。