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『幼なじみ』

第18章  羨望



ズンズンズンズン・・・
ドンドンドン・・・


既に・・・
かなりの
盛り上がりを・・・
見せている・・・


三階の・・・
ダンスフロアには・・・


けたたましい程の
レゲエの
ダンスホールが・・・


スピーカーを
激しく揺らしながら
爆音で
鳴り響いており・・・


交互に点滅する
攻撃的な・・・
赤と白のライトが・・・


暗闇に踊り狂う
ダンサー達を
チカチカと映し出し・・・


二階とはまた違った
ホットな空間を
作り出している・・・。


所々に立っている
太い柱からは・・・


シャ――ッと・・・
真っ白なスモークが・・・


曲に合わせて
タイミング良く
飛び出し・・・


片手でジッポを持ち・・・
カチカチと
火を点けながら・・・


飛び跳ねる
ダンサー達を・・・
一瞬にして包み込む・・・。


そんな折・・・


人混みを・・・
強引に掻き分け・・・


フロアの中央に
漸く・・・
辿り着いた拓弥が・・・


視界を遮る
スモークを
手で祓いつつ・・・


正面のステージを
真っ直ぐ
見つめてみると・・・


その視線の先には・・・


片耳に
ヘッドフォンを当て・・・


恍惚とした表情を
浮かべながら・・・


クールに・・・
スクラッチを披露する
春斗の姿が・・・


眩いばかりの
スポットライトに
照らされ・・・


キラキラと
輝いていた・・・。

















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