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『幼なじみ』

第18章  羨望



そんな・・・
美しくゴージャスな
春斗の姿を
眺めながら・・・


映画のワンシーンを
見てるかのような
錯覚に陥った拓弥は・・・


どうしても・・・
春斗を
近くで見たい衝動に
かられてしまい・・・


更に人混みを
掻き分け・・・
ズカズカと
前へ進んで行く・・・。


「キャーッ!春斗ーッ!!」


割れんばかりの
黄色い声援を送る
女達の声に・・・


うるせーな・・・と
眉間にシワを
寄せながら・・・


辺りを・・・
見渡してみると・・・


なんと・・・
DJブース周辺は
春斗ファンの女で
ごった返し・・・


男は・・・
拓弥ただ一人だけが・・・


女達に・・・
揉みくちゃに
されていた・・・。


「これが・・・
春斗の実力か・・・
マジ・・・スゲーわ・・・」


初めて間近で見る
春斗のDJ姿と
集客力に圧倒され・・・


ひたすらに感動し・・・ 


春斗から溢れ出す
神々しいオーラと・・・


カリスマ性を
ビンビン感じ・・・


思わず・・・
誉め言葉が
口元から溢れ出す・・・。


そして・・・


春斗に・・・
ライバル心を抱くのは
全くのお門違いだと・・・


改めて思い知らされ・・・


敵視なんぞ・・・
自分の為には
絶対ならない・・・


と・・・
否が応にも・・・
悟ってしまった
拓弥は・・・


イケメン過ぎる
春斗を・・・
今一度・・・
見つめながら・・・


これからは・・・
真面目に・・・
仲良くしようと
心に決めた・・・。



















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