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『幼なじみ』

第18章  羨望



「は~い!皆ー!
お疲れ様ねー!


さっきも話したけど・・・
これから俺達・・・


VIPのパーティーの
準備しなくちゃ
いけないんだ!


だから・・・


俺と話したいって
女の子は・・・
絶対パーティーに
参加してよねッ!


一階の階段横に・・・


パーティーの
【係りの人】が居るから
整理券貰って
待っててねー!」


まんまと
上手く言いくるめる
春斗に対し・・・


流石だな!と・・・


拓弥は
迂闊にも・・・
感心してみるが・・・


『つか・・・
【係りの人】なんて
本当に居るのかよ・・・?


マジ・・・
訳分かんねーな・・・』


と・・・
急な話の運びに・・・
全く付いて行けず・・・


春斗を
不貞腐れた顔で
ジッと見つめてみる・・・。


そんな拓弥をヨソに・・・


さっきまで・・・
物凄い形相で
暴れていた
烏合の群衆は・・・


春斗の鶴の一声で・・・
とたんに笑顔になり・・・


瞬時に・・・
理解したのか・・・


一人残らず・・・
一気にフロアから
消えて行く・・・。


そして一先ず・・・
ホッとしたのか・・・


春斗は・・・
突然・・・
拓弥の腕を掴むと・・・


「詳しい事は
今から話すから
安心してよ・・・ね?」


と静かな口調で
語りかけながら・・・


拓弥を
連れ去るように・・・


三階の
ダンスフロアを
颯爽と後にした・・・。















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