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『幼なじみ』

第19章  疑心



「前にさぁ・・・


俺と拓弥が
バッタリ渋谷で・・・
会った時・・・


俺に・・・
電話掛けてきた・・・


稼ぎ頭で
キャバ嬢の・・・


梨香って女・・・


拓弥・・・覚えてる・・・?


実はその・・・
梨香が・・・


【係りの人】・・・
やって
くれてんだよね・・・


一応・・・梨香は・・・
俺の兄貴が
東京連合だって・・・


昔から
知ってるからさ・・・


今回の一件も・・・
全部・・・
事情説明したら・・・


快く・・・
協力してくれてね・・・


つか・・・今頃・・・


綺麗目な女の子
チョイスして・・・


整理券・・・
配ってくれてる
ハズだから・・・


俺たちは急いで・・・
一階に行かなくても・・・
平気だよ・・・!


そいえば・・・
拓弥・・・


梨香に・・・
スゲー・・・
会いたがってたよね・・・?


後で・・・
必ず紹介するよ・・・!」


また一つ・・・
疑問が解決し・・・
スッキリする・・・
さ中・・・


東京連合という名の
ブランドに・・・
勝手に感化され・・・


調子に乗っていた
1ヶ月前の自分を・・・


ふと・・・
思い出し・・・


あの頃は・・・
無性に・・・
シャブ中の
梨香に対し・・・


興味が沸いて
いたのは
間違いないのだが・・・


今は・・・
胸踊るどころか・・・


梨香の名前を・・・
聞いただけで・・・


強烈な嫌悪感を
感じてしまった
拓弥は・・・


東京連合という
ビッグネームは
人を狂わせるな・・・
と・・・


改めて・・・
この大きな集団の
恐さを痛感すると・・・


魔性の女・・・
梨香にも・・・


細心の注意を
払わなきゃな・・・
と・・・
心に刻みながら・・・


にわかに・・・
含み笑いを・・・
フッと浮かべた・・・。

















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