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『幼なじみ』

第19章  疑心



そして・・・
洗面所の水を
シャーッと出し・・・


煙草をジュッと
触れさせ
火を消しながら・・・


拓弥は
静かに口を開く・・・。


「そっか・・・。


春斗も・・・
喜多見の事で
色々大変だったんだな・・・


俺・・・
何にも
知らなかったから
マジ最初焦ったけど・・・


今は
春斗の事情も分かって・・・


ぶっちゃけ
安心したし・・・


それにさ・・・もう
春斗に対しては
全然怒ってねーけど・・・


俺の事・・・
勝手に巻き込んで・・・


更には
レイプとかヤってる・・・


人間のクズみたいな
喜多見のヤローだけは・・・


天下の
東京連合の人間だろーが
何だろーが・・・


俺は絶対に
許さねーッ!!」


春斗に思い切り
自分の怒りを
ぶつけた拓弥は・・・


思いの外
スッキリしたのか・・・


気になっていた事を
思い出し・・・


春斗に尋ねる・・・。


「アッ!!春斗ッ!


一階の階段横に
春斗のファン
並ばしてんだろ・・・?


行かなくて
平気なのかよ・・・?


あとさ・・・
さっき春斗が
言ってた・・・


【係りの人】って・・・
本当に・・・
一階に居んの・・・?」


すると春斗は・・・


「そう言えばまだ・・・
話してなかったかぁ・・・」


と前置きをすると・・・


漸く春斗らしい
にこやかな顔で
話し出した・・・。












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