
『幼なじみ』
第19章 疑心
そして・・・
春斗の
突然の質問に対し・・・
暫く・・・
思い詰めた様子を
見せた拓弥は・・・
また更に
考え込み・・・
黙り込んでしまう・・・。
『そうか・・・
つまり・・・
春斗が今・・・
クスリ絡みの
質問をしてくる
って事は・・・
今日・・・俺が・・・
喜多見の
欲しがってる
物(ブツ)を調達して・・・
このクラブに
持って来てる事・・・
幹部の耳には
何一つ・・・
情報として・・・
入って
来てないんだな・・・
だから・・・
春斗も・・・
潔く・・・自ら・・・
マイク
パフォーマンス
までして・・・
喜多見のシッポ
捕まえようと・・・
したんだよな・・・。
だって・・・
もし・・・春斗が・・・
全ての情報を
知っていたら・・・
わざわざ・・・
回りくどく・・・
マイク
パフォーマンス
なんかせず・・・
俺に直接・・・
あのロッカーに
入ってる
クスリは何だ・・・?!
って・・・
聞けば・・・
済む話だろ・・・?
ん・・・?
マイク
パフォーマンス
と言えば・・・
さっき・・・
春斗・・・
【拓弥プロデュース】
って・・・
勝手に
叫んでたけど・・・
パーティー主役の
兄貴の弟なんだし・・・
よく考えたら・・・
誰からも・・・
怒られる
心配ないじゃん
かよッ!
何か・・・俺・・・
ビビリ損じゃね・・・?
アハハ・・・』
拓弥は最後・・・
余計な事に
気付いてしまい・・・
心の中で・・・
照れ笑いした・・・。
