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『幼なじみ』

第19章  疑心



「でさ・・・俺・・・


実は兄貴から・・・


喜多見さんと
拓弥が・・・
共謀して・・・


何か企んでるって
話は・・・
前から・・・
聞かされてて・・・


今だから
話すけど・・・


拓弥の事・・・
一瞬疑って・・・
サグリも入れたし・・・


本当に・・・
俺・・・


悪いと・・・
思ってるんだ・・・。


でも・・・
拓弥の事信じて・・・
全部・・・
事実を打ち明けて・・・


今は・・・
本当良かったって
思ってるよ・・・?


もし今頃・・・
クスリが兄貴に
バレてたら・・・


拓弥も・・・
フルボッコじゃ
済まされないし・・・


俺・・・
絶対・・・


拓弥が兄貴達に
潰されるなんて・・・


嫌だったんだ・・・。


なんかさ・・・


今日最初に・・・
クラブの裏口で・・・


拓弥に
会った時・・・


拓弥が暗い顔して・・・


手に何かを
隠したのが
分かったから・・・


ひょっとして
喜多見さん
絡みじゃないか?
って・・・


男の勘が働いてね・・・?


だから・・・
拓弥を・・・
助けたい一心で・・・


DJ終わったら
拓弥に全部
話そうって・・・


心に決めたんだよ・・・!」


真剣な眼差しを
向けながら話す
春斗からは・・・


一切・・・
嘘の臭いは
感じられず・・・


本当に友達思いの
スゲー良いヤツ
なんだと
確信した拓弥は・・・


心から・・・
「ありがとう」
と一言・・・


感謝の言葉を
口にした・・・。













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