『幼なじみ』
第20章 魔性
「フ~」
トイレのドアを・・・
閉めると同時に・・・
拓弥は・・・
大きく息を吐く・・・。
そして・・・
「マジ・・・
危なかったな・・・」
と・・・周りに・・・
人が居るのにも
関わらず・・・
独り言を・・・
呟かずには
いられなかった・・・。
なんと・・・
拓弥の下半身は・・・
梨香の・・・
溢れ出るフェロモンに
犯され・・・
一瞬にして
硬直してしまい・・・
ノックアウト寸前
だったのだ・・・。
『マジ・・・
梨香って女・・・
タダ者じゃねーわ・・・
魔性の女っつーより・・・
ありゃ・・・
魔女か妖怪だな・・・
あの色気は・・・
一体何なんだ・・・?
相当ヤバいだろ・・・?
つか・・・
このままじゃ・・・
俺の体がモタねーよ・・・』
拓弥は心の中で
ブツクサ呟きながら・・・
慌てて・・・
トイレで用を済まし・・・
洗面所で思い切り
顔を洗った後・・・
備え付けの・・・
ペーパータオルで・・・
顔に滴る水滴を
ゴシゴシと・・・
拭いてみる・・・。
そして・・・漸く・・・
落ち着きを
取り戻した拓弥は・・・
二度と梨香の黒魔術に
架かるなよッ・・・!!
と・・・
不覚にも
操られてしまった
自分の下半身に
喝を入れ・・・
今一度・・・
乱れた呼吸を
整えると・・・
漸く・・・
トイレからの
脱出に成功した・・・。