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「カンパーイ！！！」



此処は･･･
選ばれた者しか
入れない･･･


VIPルーム専用の
バーカウンター。


常連客の
あたしと美波は･･･


テキーラ
クエルボゴールドを
馴染みのバーテンに頼み･･･


その場で･･･一先ず
大きな声で･･･


ショットグラスを片手に
乾杯する･･･。


コンクリート
打ちっぱなしの壁に
ブラックライトだけが
点灯し･･･


ワサワサとした
人間も疎らで･･･


音楽もさほど
響いていない･･･


重厚感漂う
落ち着いた雰囲気の
この場所は･･･


あたしと美波の･･･


一番のお気に入りの
場所だ･･･。


「あー！やっぱVIPは
落ち着くね･･･！」


美波が･･･
漸くホッとした様子で
声を掛けてくる･･･。


「ほんとだね！美波･･･！
早めに来て
正解だったかも･･･！」


先ほど拓弥に
バッタリ出会い･･･


更には･･･
見知らぬ女二人に
散々絡まれ･･･


精神的に
だいぶ疲れていた
あたしも･･･


美波同様
ホッとすると･･･


漸く･･･
安堵の笑みを
浮かべていた･･･。