『幼なじみ』
第4章 騒然
あたしは・・・
未だ理解しきれて
いない・・・
自分の頭を
必死に整理してみる・・・。
『あのイケメン君は・・・
小・中学校が
一緒だった拓弥で・・・
え~っと・・・
後でVIPルームに
来いって
言ってたっけ・・・?』
酒が程良く
回ってきた頭で・・・
一生懸命
考えていると・・・
「悠希~!
タクヤ君・・・
めちゃタイプ
なんですけどぉ~?!
絶対・・・
VIPルームに
行くでしょ・・・?!
もぉ~悠希~?!
聞いてんの・・・?
後でちゃんと・・・
タクヤ君・・・
紹介してよね~!」
と・・・
美波は・・・
あたしに先を
越されない為にも・・・
早速・・・
拓弥は
自分のタイプだと・・・
またもや
上手く先手を取る・・・。
「大丈夫だよ・・・美波・・・?
拓弥とあたしは・・・
『幼なじみ』
なんだよ・・・?
恋愛関係なんかに
なる訳ないよ・・・
焦らなくても・・・
ちゃんと
紹介するから
安心してよ・・・ねッ!」
あたしは・・・
興奮冷めやらない
様子の・・・
美波を宥めながら・・・
何故か・・・
胸騒ぎとも取れる・・・
自分の
激しい胸の鼓動を
抑えるのに・・・
あたかも・・・
必死になっていた・・・。