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『幼なじみ』

第4章  騒然



「悠希~どうしたの・・・?
さっきから
怖い顔しちゃって・・・?」


心地よい
ハウスが流れる
ダンスフロアで・・・


ユラユラと
体を揺らしながら・・・


美波が
怪訝な顔をして・・・


あたしを覗きこむ・・・。


『美波に・・・
悪い胸騒ぎがする・・・
なんて言えないしなぁ・・・


拓弥とも
再会出来たんだし・・・


クラブに
来てるんだもんね・・・


楽しまなきゃ・・・』


あたしは・・・
胸の鼓動が
止まる事を祈りながら・・・


無理矢理にでも
笑顔を作る・・・


「ごめん、ごめん・・・。
大丈夫だよ・・・?


ねぇ・・・美波・・・
早速なんだけど・・・


VIPルームに
顔出してみない・・・?」


あたしは・・・
胸のドキドキが・・・


異様に早くなるのを
気付かれないように・・・


明るく美波に
問いかけた・・・。










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