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『幼なじみ』

第25章  猛省



すると・・・


薬物を・・・
手にしたセイか・・・


またピリッと
身が引き締まり・・・


悠希一色だった
頭の中が・・・


途端に・・・


東京連合モードに
切り替わった拓弥は・・・


未だ・・・
一番肝心な用件を・・・


悠希に
話していない事に
気付き・・・


ハッと顔を上げ・・・


慌てて・・・
悠希の背中を
追い駆ける・・・。


そして・・・


小走りに
進んで行く悠希に・・・


すぐさま・・・追い付き・・・


右肩を・・・
ポンッと軽く叩くと・・・


振り返る悠希を
驚かさぬよう
笑顔を作りながら・・・


静かな声で
話し掛けた・・・。


「悠希・・・
少しだけ・・・いいか・・・?


悠希も・・・
急いでるだろうから・・・


細かい話は
後回しにするけど・・・


とにかく・・・


今夜・・・


貸し切りの
札が掛かってる・・・


右側のVIPルームに
だけは・・・


絶対に・・・
近付かないで
欲しいんだよ・・・。


頼む・・・。


俺を信じて・・・


言う通りに・・・
してくれないか・・・?」


いきなり頭を・・・
下げてくる拓弥の・・・


またしても
強引なお願いに・・・


一瞬にして・・・
表情が曇り・・・


少し・・・
後退りした悠希は・・・


一度・・・大きく・・・
ゴクリと息を飲むと・・・


拓弥の想像を
遥かに越えた・・・


とんでもない
台詞を口にした・・・。













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