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『幼なじみ』

第28章  脅威



「ハァ~
マジ・・・ビックリしたァ・・・


拓弥・・・?大丈夫か・・・?


兄貴さぁ・・・


拓弥のコト・・・
試したみたいで・・・


結果・・・
怖がらせちゃって・・・


ホント・・・ごめんな・・・?



でもさ・・・
なんだかんだ・・・


兄貴に気に入られた
みたいだし・・・


良かったじゃんッ・・・!


さっさと中入って・・・


早く・・・
喜多見さんの件・・・
済ませよッ!」


未だ・・・
呆気に取られたままの
拓弥を・・・


現実に・・・
引き戻すかのように・・・


ニッコリと
微笑む春斗は・・・


ポンポンと・・・
拓弥の肩を優しく叩き・・・


左側のVIPルームの
硝子の重たい扉に
そっと手を掛ける・・・。


すると・・・
少しずつ・・・


目の前の春斗の言動を
頭が受け入れ始め・・・


漸く・・・
自分を取り戻してきた
拓弥は・・・


「春斗・・・?


助けてくれて
マジ・・・サンキューな・・・


なんか・・・俺・・・
悪い夢ん中に・・・
放り込まれてるっつーか・・・


正直・・・怖ぇーけど・・・


まぁ・・・
あと一息だし・・・
頑張ってみるわ・・・」


と・・・
今の気持ちを
率直に春斗にぶつけ・・・


何とか・・・
気合いを入れ直す・・・。


そして・・・二人は・・・


互いの健闘を
祈りながら・・・
アイコンタクトを交わし・・・


同時にドアを
ゆっくり押し開けると・・・


春斗の兄貴が待つ・・・
左側のVIPルームの中へと・・・


静かに・・・
姿を消した・・・。















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