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『幼なじみ』

第33章  救済



喜多見の背中を・・・
呆然と・・・
見送りながら・・・


余りの疲れからか・・・


時間の感覚すら・・・
無くなってしまった
あたしは・・・


暫く・・・
自分の殻に閉じこもり・・・


ひたすらに・・・
悩み始める・・・。


『ハァ・・・


どうすれば・・・


拓弥とは・・・
ただの幼なじみだって・・・


美波に・・・
分かって貰えるんだろ・・・?


とりあえず・・・


誠心誠意・・・


美波の話・・・
聞いてあげれば・・・


大丈夫だよ・・・ね・・・?』


目には見えない・・・
重苦しい空気が
流れる中・・・


回転の良くない頭を
必死に働かせ・・・


自問自答を・・・
繰り返すあたしに・・・


当然・・・
痺れを切らしたので
あろう・・・


強烈に・・・
目くじらを立てた
美波が・・・


激しく・・・
口火を切って来る・・・。


「あのさ!悠希ッ!


あたしに・・・
謝ること・・・
あんじゃないのッ・・・?!




あんたさ・・・


拓弥君が・・・
自分の事・・・
好きなの分かってて・・・


心の中で・・・


あたしを・・・
馬鹿にして・・・


笑ってたんだよね?!



で・・・
ひとまず・・・
拓弥君と口裏合わせて・・・


あたしを
探さなきゃ・・・
マズイって話になって・・・


形だけ・・・
迎えに来たんでしょッ?!


ホント・・・最低・・・


悠希が・・・
こんな女だったなんて・・・


夢にも思わなかったよ・・・


もう・・・あたし・・・







友達止めるからッ・・・!」


これ程までに・・・


自分の気持ちを・・・
激昂しながら訴える
美波の目からは・・・


止めどなく・・・
冷たい涙が・・・
滴り落ちていた・・・。
















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