『幼なじみ』
第6章 悪魔
ササッと
全身stussyで
センスのいい服に
身を包み・・・
金髪の長髪を
コンチョで一つに
束ねると・・・
此方に顔を向けながら
寝ている女を
起こさないよう・・・
支払いBOXに
金を入れる・・・。
無性に・・・
イラつく気分を
落ち着かせようと・・・
煙草に火を着け
煙を吐くが・・・
なんとも言えない
脱力と虚無感が
拓弥を襲う・・・。
「あ~マジうぜー!
延長分は自分で払えよ!
マグロ女ッ・・・!
つか・・・スッピン・・・
すげー不細工だな・・・
このクソがッ!」
イライラの極限に
達した拓弥は・・・
小声だが・・・
残酷な捨て台詞を
言い放ち・・・
くわえ煙草で
スニーカーを
履きながら・・・
女を睨みつける・・・。
そして・・・
酷く重たいドアを
ギギーと開け・・・
誰も居ないことを
確認すると・・・
ズンズンと足早に
ホテルを後にした・・・。