『幼なじみ』
第6章 悪魔
ホテルを出て・・・
朝日がキラキラと
眩しい・・・
見慣れた渋谷の
街の喧騒に
身をゆだねると・・・
拓弥は・・・
眠い目を擦りながら・・・
「ふわぁ~」と
大きく伸びをし
呼吸を整える・・・。
『暇だし・・・
ポーカーでもやって
金増やすかな・・・?
あ~その前に・・・
車見て来ねーと・・・
それにしても・・・
マジだりぃわ・・・』
昨夜・・・
飲食店が
出したであろう
大量のゴミを・・・
カラスがついばみ
荒らしにやって来る・・・。
散らかった・・・
臭いのキツい
道玄坂を歩きながら・・・
その当時・・・
十万円以上はする
新しい携帯を
ポケットから出すと・・・
拓弥はおもむろに
電話を掛け始めた・・・。