『幼なじみ』
第8章 調達
キャッチの
仕事開始まで・・・
時間のある拓弥は・・・
事務所の
裏通りにある・・・
三階建ての
薄暗いビルの中へ
入って行く・・・。
エレベーターの
3のボタンを押し・・・
いつ摘発されても
おかしくなさそうな・・・
二十四時間営業の
ポーカー屋に
顔を出した・・・。
「いらっしゃい」
白髪で
ヒョロヒョロとした・・・
六十代そこそこの
店員が・・・
にこやかに
声を掛けてくる・・・。
すると・・・
常連客の拓弥は・・・
無言のまま
パッ!と片手を挙げ・・・
挨拶も
そこそこに・・・
十畳程の部屋に
所狭しと
並べられている・・・
二十台のゲーム機の
丸椅子の一つに・・・
ゆっくりと
腰掛けた・・・。