
『幼なじみ』
第9章 春斗と梨香
「春斗さぁ・・・
イベント当日・・・
DJ終わったら・・・
何か予定あんの・・・?」
ニヤニヤしながら・・・
今度は拓弥が
春斗の肩に手を回す・・・。
派手で目立つ二人は・・・
横に並んで・・・
センター街の
真ん中を・・・
少しずつ・・・
ゆっくりと
闊歩して行く・・・。
「何々・・・?
拓弥く~ん・・・?
悪だくみっすか・・・?」
拓弥の顔を
覗き込みながら・・・
察しの良い春斗は・・・
話を続ける・・・。
「そういえば・・・
今度・・・
VIPルームで
開催される・・・
東京連合の
パーティーさぁ・・・
拓弥・・・
絡んでるんだよね・・・?
ひょっとして俺に・・・
女の調達係でも
やってほしいの・・・?」
お!こりゃ話が早い!
とばかりに・・・
大きく頷いた拓弥は・・・
目を輝かせ・・・
矢継ぎ早に
捲し立てる・・・。
「お~流石!
春斗・・・
分かってんじゃん!
お前モテるし・・・
綺麗目の
女の知り合い
沢山居んだろ・・・?
パーティーに
適当に連れて来て
くんない・・・?
好きな物・・・
何でもゴチるから~
マジ頼むよ~!」
両手の平を
頭の上で合わせた
拓弥は・・・
目をウルウルさせる
チワワの様に
甘えた声で
哀願した・・・。
