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優しくしないで

第13章 夕暮れの彼女




「二人とも…

そろそろ……日が沈むよ…」





仁さんの声で…私たちは…屋上から




夕日の沈む街を見下ろした…






太一の…見た…最後の…



景色…






私は…
静ちゃんの手を繋いでいた








自分に嘘をつき…





相手を傷つけ…





自分も傷つけた…










私たちは…素直になれず…





愛する人を






追い詰め…






悩ませ…









殺した…








涙をいくら流しても、


地を這い許しを願っても、









もう、元にはもどせない







現実…






私と静ちゃんは…





後悔…し続けるのかな…?




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