優しくしないで
第14章 未来を描く力
『…お姉ちゃん……
私を…救ってくれて…
ありがとう。』
愛美はニッコリ笑って…
照れながら公園から…出ていった…
また、一人……
公園のベンチに座る私は……
泣いていた……
『う…アアアアアアア…アアアアアアア』
この…怪我で…
皆を不幸にした…
そう思っていた…
家族も…
太一も…静ちゃんも…
自分も……
だけど……救えていた
救えた命も…あった…
私は……
愛美の存在に……
愛美の生まれて来てくれたことに…
『あああああ…んあああ』
声を上げて…泣き…
感謝した…