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優しくしないで

第15章 着色の一歩


何度か留美ちゃんに会ったり…メールをしたり…



なるべく…側にいるようにした…




脇役…いや…

景色の一部でしかない俺には…それしか…思い付かなかった…




人間の行動や感情には…マニュアルはないから…




今、留美ちゃんがどうして欲しいか…解らない…



だから…側にいて…


雲をみたり、星をみたり…




涙を流さぬように…





一緒に…空を見た








悲しくても、俺と空を見た…





「あ…昼間なのに…月…」




とか…幼稚な会話を…した




体は大人な俺でも…




彼女達の…経験に比べたら…



子供と一緒の知識しかない…だろう…






それでも…俺は…








今度は側に…いたかった…







俺の…自己満足…でしか


ないのかもしれないけど…




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