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優しくしないで

第17章 消える訳がない…

「……ごめんな?

君も…少しは落ち着いて来た時期に…


…こんな…グダグダな奴みたら…


引きずっちまうよな…」




今にも泣きそうな光一さん…



私も…泣きそうだった…





『……落ち着いてなんかないですよ…


引きずって…引きずって…

会いたくて…会いたくて…





会いたくて……





あやまりたくて…』





「…太一…

……愛されてたんだな…」



『…私は…』





私は……
太一を好きになる資格なんてない…




太一を…

悩ませ…

苦しめていたのは…私…






下唇をギュッと噛む……





「……そんな…顔…するなよ…」




『………』




「もし…太一の死に…君が関係していたとしても…


死を選んだのは…太一自身だ…


君が、そんな顔をしなくてもいいよ…」


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