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優しくしないで

第20章 走り出す

髪に触れ…


頬に触れる……



そっと……


……唇に…触れる…





一度だけ…キスをした…




この唇……




親指の腹で…プニッと軽く唇の膨らみを押す…




ドキン……



柔らかい…




プニッ…………




「//////…やべぇ…」





俺は……


唇から…指を放した…








「……待つって…決めたんだよな…俺…」





留美ちゃんの気持ちを…


待つって…決めた…






留美ちゃんの

困るような事は…

したくない………





大事にしたい…


だから……俺は…待てる…




俺達には…時間は沢山ある…





大事にしたい…君を…




俺は…親指の腹に…





自分の唇を…


そっと当てた…





今は…これで十分だ…






『ん……あ…私…寝てた…?』




「…起きて…こんな所で寝てたら…風邪引くぞ」




『あ…はぃ』



留美ちゃんは…タオルをギュッと抱きしめ…




……微笑む…






うん…




十分だ……



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