優しくしないで
第22章 雪の降る日は…
「じゃぁ、ついでに俺も!」
剣は、墓石の前に仁王立ちした
「おれ、〇〇〇大学の推薦、通ったぞ!!!
来年は…大学で走る…太一の分も!!!」
『…剣!!!おめでとう!!!』
「おう、二三日前に、合格通知が来た!!!今日、皆を驚かせようと思ってたんだ〜」
驚いた…
でも…嬉しかった
『あ〜…私は…報告はないかな…
普通に受験するから…』
『…静は…どこを受験するの?』
『〇〇大学、教育学部』
『え!?
静…教育学部って……』
私と剣は驚き、静に詰め寄った!!!
「静、先生になるの?」
『…先生か〜なれるかな?』
「…静ちゃんは…いい先生になりそうだね」
光一さんと仁さんがケタケタと笑いあっている…
『太一…
試験終わったら…また来るね…』
静は微笑み…
ゆっくり瞳を閉じた…