優しくしないで
第22章 雪の降る日は…
「留美ちゃん、何考えてた?」
『えっ…え〜っと…
太一の事を…少し…』
「そっ…か…」
仁さんは…コーヒーを一口飲み…
私のは頭をポンと触る…
「…少し、やきもち」
『///仁さん…』
仁さんはニコッと笑うと、カットの準備を始めた…
太一…
きっと…私たちは…
一緒にはコーヒー…
飲まなかっただろうね…
あのままの二人だったら…
どちらかが壊れ…
ボロボロになり……
傷つき………
別れている……
もし、静と別れて…
私と付き合ったとしても……
太一の気持ちは…
静に向いていた……
また…別の苦痛を…太一に与えていただろう…
どの選択をしても……
笑い合える二人には…
なれなかったよね…きっと…