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私はあなたを許さない

第12章 「好きです」



光明「愛田さん…」


物音が聞こえてきたのは
台所付近
もしかしたら泥棒がまだいるかと思い
音を立てないよう恐る恐る
近づいてみると…


光明「…!?」

希「痛たた…あっ先生、おかえりなさい
早かったね」

光明「…何してたの」

希「棚の片付けしてたの」

光明「片付け…」


物音の正体は
どうやら片付けの際
棚から鍋やフライパンなどの調理器具を
勢いよく
落としたからのようだ


光明「…良かった」

希「先生?」

光明「…」

希「先生、どうし…!?」

光明「良かった…何もなくて本当…」

希「先生…」

光明「良かった…」


希が無事で安心したのか
光明は希の事をギュッと抱きしめていた


教師と生徒という立場上
必要以上、触れ合う事は避けていたが
頭よりも先に体が
動いていた


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