私はあなたを許さない
第4章 「お金貸してよ」
光明「他の先生から聞いたけど愛田は今
親戚の家で暮らしてるんだって?」
希「…はい」
光明「ちゃんと食べさせてもらってるの
か?」
希「…どういう意味ですか」
光明「家に帰ってないって聞いたから…
心配になって…」
希「余計なお世話です」
光明「…」
元々なのか
環境がそうさせたのか
希の性格は顔に似合わずひねくれた性格
だった
人を信じてない
人との関わりを避けている
そんな性格だった
光明「愛田、もし困ってる事があるなら
先生に…」
希「…じゃあ先生」
光明「!!」
身を乗り出し
光明に顔を近づけてきた希
近距離に顔を近づけられ生徒相手に不覚
にも
ドキドキしてしまった光明
しかし
次の瞬間
希の口から出た言葉は…
希「お金、お金貸してよ」
光明「お金?」
希「10万円」
光明「10万!?」