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secretroom~秘密のひととき~

第14章 帰ってきた。

ガチャ

「ただいまぁー♪」

5人『お帰り。』


5人『ってえっ!?!?』

少しの時間差で、一斉にドアの方を見る。


そこにいたのは…


翔「…っ、美紀…?」


いつか、翔くんが恋をした、あの美紀さんだった。

美「久しぶり。」



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二「ちゃんと話を聞かせてください。」

潤「結婚は?」

美「やめた。やっぱり、好きな人としたい…」

相「今まで何してたの?」

美「モデルの仕事。頑張れば、もう少しでパリコレ♪」

そういう、美紀さんは、確かにスタイル良くて、今のところ性格もいい。
翔くんが好きになっただけあるなぁ。

美「ねぇねぇ、このかわいい子誰の彼女?」

二「憂は、彼女じゃない。」

憂「雨井憂です。ここに、住ませてもらってます。」

美「へぇ~、可愛い♪モテるでしょ?」

憂「いや、全然。」

翔「憂にも、許嫁がいたんだよ。お前と一緒で。」

美「ここにいるってことは、私と同じで、拒否したの?結婚」

憂「はい、捨てられましたけど。」

美「いいね。気に入った!」

二「憂を変な世界に入れんなよ?」

美「わかってる!」



この、幼馴染みが集まった空間は、どことなくさっきと空気が違う。

少しだけ、息苦しい。


憂「ちょっと、部屋行ってくる。」


こうして私は、この場から逃げた。

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