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secretroom~秘密のひととき~

第14章 帰ってきた。

in憂の部屋


憂「はぁ、、」

深いため息をつく。

私は、ここにいて良いのかな…

でも、どっちにしろ家無いし…。

分からなくなってベッドに寝る。

悩んでいることは、もうひとつある。

翔くんと美紀さんのこと。

翔くんがまだ好きなことは、顔を見ればすぐにわかるし、美紀さんも、きっと翔くんに会うために帰ってきたんだよね…。


どこを見ても、私が入る隙はない。

やっぱり諦めるしかないのかな…。

涙が頬をつたう。

トントンッ

わっ!誰か来た。

急いで涙を拭き、適当に本を読む、振りをする。

憂「どうぞ。」

入ってきたのは、潤さんだった。

憂「どうしたの?」

潤「憂、泣いてたでしょ?」

私の隣の椅子に座る。

憂「泣いてませんよ?」



うん、泣いてない。あれは、涙が落ちただけ。

潤「嘘。涙の跡あるよ。」

そういい、私の頬に手をかざす。


憂「…ごめん。」

潤「なにが?」

憂「…。今は、何も話す気になれそうにない。」

潤「無理するな。でも、」

少し立ち上がり、私の耳に唇を寄せる。




潤「俺なら、もっと憂のこと笑顔に出来るよ?」


それだけ言うと、出ていってしまった。



部屋に残ったのは、少しの潤さんの香りと、まだ、言葉がよく飲み込めていない私だけだった。

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