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甘すぎて気絶

第7章 体育教師の恋



「せんせー!またあしたー!」

「おー。気をつけて帰れよ〜〜。」


最終下校時間を知らせるチャイムが鳴って
部活動を終えた生徒たちが帰り出している。


この高校で体育教師として
勤務し始めて5年が経つ。
生徒たちとの関係も、まぁ悪くはない。


週替わりの見回り当番で
暗くなり出した校舎を1人見回る。

「あ〜〜。暗くなるの早ぇな。もう冬か。」

思わず独り言をいって肩をすぼめた。
3階の奥、3年A組から見て回っていると
隣のB組からガタンと音がした。

「…、っぁ、んっ、」



……おいおい。盛ってんな。ガキが…。

舌打ちをしてB組へ。
まぁ、高校だからこんなこともたまにはあるよな。
遭遇したのは今日で3回目くらいか?


「やっだめぇっ…誰か来ちゃうよぉっ、んぅっ」

スリルがあるんだろうな。
俺にはわかんねーけど。


「誰もこないって!大丈夫大丈夫!」

「あぁっ…あんっ。きもちぃっ…」


はぁ、と一つため息を吐いて
容赦なくドアを開ける

ガラッ

「悪りぃな。下校時間だ。」



「っっきゃーーーー!!!!」


バタバタと慌てて飛び出していく生徒。
だいぶ盛り上がっていたようだが
まだ合体してなかったようで
俺としても気まずさは若干マシだったような。


「…にしてもイマドキのガキは色々と早ぇな…。」

思わず本音がポツリ。


部屋後方から窓の鍵をチェックして
黒板の前を通って前のドアから
出ようと思ったその時

「…ん?」

妙な違和感を感じて黒板まで戻ってみると


「っあ、やば。」


教壇の下に女子生徒。

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