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甘すぎて気絶

第7章 体育教師の恋


こいつは確かB組一のギャル。

「もう下校時間過ぎてるぞ。遠藤。」

教壇の下で体育座りしている遠藤は
なはは、と笑いながら

「わかってるんだけど〜〜
忘れ物とりに来たら始まっちゃって
出るに出れなくてっ」

と陽気にのそのそ這い出てくる。

お前…終わるまで隠れてる気だったのか。
まぁ、鉢合わせはキツイよな。

「災難だったな。玄関まで送ってやるから帰るぞ」

一緒に教室を出て一階まで降りる。
その間遠藤が何度も俺を見てくるのが気になったが
気まずさからか?とあえて突っ込まなかった。

昇降口に着くと

「じゃあねっセーンセっ」

と語尾に音符マークが見えそうな
軽いノリで帰っていったから
まぁ、案外気にしてないのかも。
ていうか、なんならいつもはアイツが
教室で盛ってる方なのかもしれないな、なんて
考えながら見回りに戻る。

イマドキのガキは早ぇ。
アイツも例外じゃないんだろうな。


校内をくまなく見回って正門にも施錠する。
今日の見回りは異常なし。
まぁ、B組以外。

そこから体育教官室に戻り授業の準備。
結局この日家に着いたのは10時過ぎだった。

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