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甘すぎて気絶

第2章 おとなのおもちゃ


改めておとなのおもちゃを
まじまじと観察してみる

パッケージの封を
切られてないところを見ると
あたしじゃない女の子に
使った感じではない


ほっと安堵のため息をついて
パッケージを裏返す


パッケージ裏には使用方法や
おすすめシチュエーション
使うとどうなる、などの
効能的なものまで書かれている

可愛らしいパッケージや
効能の内容から
女性のひとりえっち用の
おもちゃであることが分かった


「ひとりえっちは自分磨き
今よりもっと可愛くなれる
気になるあの人を
振り向かせたい全女子へ‥」



ほんとかよ、おい、
と、おもちゃをつつく



思えば大和とのえっちは
あたしはいつも受け身


もしかしてあたしに努力してほしくて買ってきたのかな



考えれば考えるほど
マイナス思考に陥っていく



「はぁ‥」




おもちゃを元の場所に戻して振り返ると
寝ていたはずの大和が
じっとこちらを見ていた

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