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甘すぎて気絶

第6章 オオカミさんとウサギちゃん



「黒澤先輩‥‥」


ぽそりと呟くと先輩は目を細めてあからさまに顔を逸らせて煙草を吸いだした


え‥‥無視?
さっきのはなんの「へぇ」?
ていうかなんで庶務課の給湯室にいるの?


色んな疑問がぶわっとあたまのなかを巡る



どうしようかな
どうしたらいいのかな


とりあえず今あたしはどんなアクションをとったら良いか
全く思いつかず呆然と立ち尽くすことしかできない



ぽへーっと先輩を見ていると
煙草を吸いおわった先輩が火を消して吸い殻を灰皿に落とす


先輩は、ふー、と最後の煙を吐き出しながら
あたしをちらりと見たかと思うと

「早く仕事すれば」

そういい放って給湯室を出て行った



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