
体で愛して!
第11章 ずっと隣に
「おい圭介!お前土曜日にある肝試し大会出る?」
「うーんと…辞めとこうかな」
蒼汰の問いかけに俺は首を傾げた。
「…つまんね。じゃあ俺も行かなくていいや」
「え!?蒼汰は行ってきなよ!」
「お前が行かないんなら行かねぇよ。…小学校ぶりに圭介の怖がるところ見たかっただけだしな」
「な…!!!俺はもう怖がりじゃない!!」
「ほぉー…じゃ、行くんな」
「の…望むところだ…!!」
「はい。いっちょあがり!委員長ー!俺達も肝試し参加ね!」
「うわー!引っかかった!」
「お前ほんとアホだな!」
蒼汰が俺の頭をポンっと叩く。
俺はほっぺを膨らませながら叩かれたところに手を置く。
蒼汰とは小学校からの仲で、
高校生になった今でもずっと仲良し。
社交的な蒼汰はすごく人気者で、
…俺とは大違いだ。
