
体で愛して!
第11章 ずっと隣に
とても暗いお墓までの道を歩く。
あたりは閑散としていて、鈴虫の声だけが鳴り響いている。
「もう…何分歩いただろ…」
お墓につき、目をつむって公園を目指す。
…怖くない
…怖くない
…怖くない
自分に言い聞かせて先を歩く。
ガサガサッ
辺から物音が聞こえた。
「…??」
ガサガサッ
「…!!??」
ガサガサッ!!!!!
「わぁー!!!ごめんなさい許して下さい…!!!蒼汰助けてー!!」
俺は目をギュッとつむり、必死で謝った。
「…ハァハァ…圭介!!!」
「え、蒼汰…!!」
「バカヤロー!!!心配しただろ!一人で行くなんて意味わかんねぇーよ!」
物音の正体が蒼汰だったことにホッとする。
