
体で愛して!
第12章 乙女の最期
樺島の葬式のあと、俺は家に帰り制服を脱ぐ。
家の中は閑散としていて、
世界に取り残されたみたいだ。
「…高見くん…」
……?
誰かが俺の名前を呼んだ。
その声はたしかに、アイツに似ていた。
「………樺島?」
バカだな俺。
樺島が生きてるわけないのにな。
俺は脱ぎかけのワイシャツのボタンをはずした。Tシャツをかぶり、うでを通す。
学生ズボンのボタンを外して、下ろそうとする。
「ひゃぁ///」
!?
声のする方を見た…
そこには
「…樺…島?」
顔を真っ赤にした樺島の姿が。
「おま…死んでるはずだろ…?」
「…そうなんだけど…」
