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甘い毒は変態を刺す

第3章 絶対領域



念入りに部屋の掃除は済ませた。

消臭も完璧だ。

俺自身も小綺麗にしたつもりだ。


あれから2日という早さでお願い事が叶うとは夢にも思っていなかった。

お願い事の気持ち悪さに二度と口を聞いてもらえなくなるどころか、目さえ合わせてくれないんじゃないかとも思った。


言ってみるもんだ。


と思っていると、家のインターホンが鳴った。
夕方6時。
こんな微妙な時間に来るのはあらかじめ約束していた矢吹くんしかいない。

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