甘い毒は変態を刺す
第2章 浅い、深い関係
あれから3日、前と変わらない日々を過ごしている。
矢吹くんだけは。
俺はというと毎晩のように思い出しては欲を吐き出し、手を出さない自分に後悔していた。
次は、次は。
次を狙って放課後校内を徘徊したりともうストーカーにまで成り果てていた。
今日もまた次を狙って矢吹くんを探す。
薄暗くなった校内、この更衣室で終わりにしよう。
もちろん更衣室にいないことは分かっている。
ため息をつくと、目の前の更衣室に施錠をする人物に目が留まった。
あれは、あれは、
間違いない。
「矢吹くん!」