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ふたりのち晴れ

第26章 体育祭

楠木





楠『はぁー…。嫌だなぁ…』


巧『ドラマの撮影で筋肉ついたんじゃねぇのかよ』


楠『ついたよ!ついたけどさぁ…』


巧『なら、いいじゃねえか』


楠『でも……選手リレーだもんっ』





そう、今日は
体育祭。べつに運動が嫌だって訳じゃないけど
とにかく目立つのだけは

勘弁だよー汗




実は マスコミの人を学校の近くで見かけて…


怪しいよね?







そんな不安を抱えながら

体育祭当日なのです!






僕は巧くんと一緒に
2年生種目の
団対抗リレーのため

入場門に整列した。


巧くんと僕は
白団だ。









ピストルの音で
それぞれの団が走り出す。







…え、白団ドベじゃん…



頑張ってー!






などと考えているうちに

次に僕の番だ…




バトンを受け取り
全力で走って



なんとか2位まで
順位を上げた。




すっごい
疲れたー…。


そのまま待機場所に戻り



巧くんの横まで行く。




巧『お疲れ、頑張ったな』



楠『疲れたよー』


僕が
巧くんの肩の顔を寄りかからせると


巧くんは
ポンポンと頭をなでてくれた。





むふふふ///


なんか 気持ち悪くなるくらい嬉しいよ笑






巧くんの番は
もうすぐ。









楠『巧くん、頑張れー』







おー!


おぉー!




巧くん
めっちゃ早い!







最後まで巧くんは
ずば抜けて一位だった。





巧くんが戻ってきた。





楠『すごいよ!巧くん、すごいよ!』


巧『はいはい』


楠『なんで適当にながすのー!』


巧『恥ずかしいからだよ』




僕は大笑いした。

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