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雨の人

第10章 嫉妬


静かに
ゆきに近づき

そっと髪をなでて
寝顔を見つめた



かわいいな…ゆき




我慢できなくなって

寝ているゆきの

唇にキスをした




ゆきは

すぐに目を覚まし

驚いた顔をしている




「ゆき?ここで寝たのか?」



ゆっくり、髪をなでながら

俺が優しい声でたずねると



ゆきは、小さく

「うん」って

返事をした





「酒臭かったかな・・

・・・ごめんな?」




「何が…

何が、ごめんなの?」




「え?…あぁ…

昨日、飲みすぎた。

帰ってきて、俺…

すぐ寝ちゃったんだろ?

せっかく、ゆき来てたのに

先に寝ちゃって

ごめんな


それに…ゆきを

こんなとこで寝かせて…


ごめん」







「うん……ゆき……

ごめんね



さみしかった」




と言って、ゆきは

俺に抱きついた



俺も、抱きしめたかったよ

ゆき…



ごめんな…

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