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雨の人

第10章 嫉妬


ん?

ちょっと待てよ?


「ゆき?

ゆきが

どうして
ごめんなんだ?」




「いいの。

ごめん…なの…

気にしないで」





「気にしないでって言っても

気になるじゃないか…

ゆき、どうした?」






「キスして…」





答えになってないのは
分かっていたけど

俺は
ゆきにキスをした



ゆきの言葉は
気になっていたけど

聞かない方が
いいのかな…と思い
俺は
わざと話題を変えるように



「ゆき……俺…お腹すいた。

朝ごはん、作ってくれる?」



と言って
朝ごはんをねだった



「うん!いいよっ!

あ、あのね、
あきひろくん…

ゆきが
ご飯作ってる間に


シャワー…

浴びてきてくれる?」





「あ!ごめんな、

ゆきが
酒臭くなっちゃうよな

わかった

すぐにシャワーするよ」





ゆきの言葉が

引っかかるけど



とにかく俺は

ゆきが怒っていなくて

一安心していた



でも

そんなに
酒臭かったかな…




ソファで寝かせるなんて

可哀想なこと

しちゃたな…




俺は

色々反省しながら

風呂場へと向かった

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