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雨の人

第4章 本当の出会い

「俺…

いつか、ゆきちゃんが
電話に出てくれない時が
くるんじゃないかって…

いつもドキドキで
電話かけてたんだよ」




「そうだったんですか?

私……


ゆうま…くんから

最初に会おうって
誘われた日も

川村さんの電話待ってました。


川村さんから
電話かかってきたら

ゆうまくんに
会いに行かないって
勝手に思ったりして……(笑)



でも、その日は晴れてて

かかってきませんでした」





「そうだったんだ・・・

あ~なんか悔しいな



俺が電話かけてたら、
ゆきちゃんあんな怖い思い
しなくてすんだのに!

ごめんね、ゆきちゃん」





「そんな

私が会いに行ったのが

悪かったんだから。


それに…


川村さんに助けてもらって
ゆき…

うれしかったです。」




ん?…今、ゆきちゃん

自分のこと、
ゆきって・・・

緊張、ほぐれて
きたのかな





「う、うん


まぁ…
ケガもかなったし

結局デートできてるし

いいか」





「川村さん?

2つ目の理由はなんですか?」


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