雨の人
第5章 触れるようなキス
そして
待ちに待った
週末がやってきた
そして
その週末は
バレンタインデーだった
……………
「ゆきちゃん!ゆきちゃん!」
「ん?なに?川村さん」
「今日は
バレンタインデーだねぇ~」
「うん。そうだね」
「ゆきちゃん、
俺にチョコくれるの?
ね~ね~、くれる?」
「え~…そんなの……
ナイショだよ?」
俺の仕事が終わって
二人で食事に出かける
約束をしていた。
俺は、ゆきちゃんを
家まで迎えに行き
ゆきちゃんが車に乗った途端
その質問をしたんだ。
「え~ないしょ~?
仕方ないなぁ…
じゃあ、
お願いがあるんだけど」
ゆきちゃんは
バック以外に小さな紙袋を
持っていた。
内緒って言ってるけど
絶対チョコじゃないか(笑)
「なぁに?」
「今から食事に行って
帰りに俺の部屋にまたおいでよ」
ゆきちゃんが
一人暮らしの俺の部屋に
来るのは二回目だ
「うん、いいよ」
「もしね、もし
俺にチョコくれるんだったらさ
その時に欲しいんだ
俺の部屋で。
いい?」
「うん、分かった
もし、あげるなら
そうするね」
「よし!じゃあ、
ご飯食べに行こう!」
笑顔のゆきちゃんが、
たまらなく可愛いかった
ゆきちゃんと一緒なら
何を食べても
おいしくて
それがどんな
場所でも
楽しかった
食事を終わらせ
俺の部屋へと向かう
その間も
ゆきちゃんは
小さな紙袋を大事そうに
ずっと持っていた
待ちに待った
週末がやってきた
そして
その週末は
バレンタインデーだった
……………
「ゆきちゃん!ゆきちゃん!」
「ん?なに?川村さん」
「今日は
バレンタインデーだねぇ~」
「うん。そうだね」
「ゆきちゃん、
俺にチョコくれるの?
ね~ね~、くれる?」
「え~…そんなの……
ナイショだよ?」
俺の仕事が終わって
二人で食事に出かける
約束をしていた。
俺は、ゆきちゃんを
家まで迎えに行き
ゆきちゃんが車に乗った途端
その質問をしたんだ。
「え~ないしょ~?
仕方ないなぁ…
じゃあ、
お願いがあるんだけど」
ゆきちゃんは
バック以外に小さな紙袋を
持っていた。
内緒って言ってるけど
絶対チョコじゃないか(笑)
「なぁに?」
「今から食事に行って
帰りに俺の部屋にまたおいでよ」
ゆきちゃんが
一人暮らしの俺の部屋に
来るのは二回目だ
「うん、いいよ」
「もしね、もし
俺にチョコくれるんだったらさ
その時に欲しいんだ
俺の部屋で。
いい?」
「うん、分かった
もし、あげるなら
そうするね」
「よし!じゃあ、
ご飯食べに行こう!」
笑顔のゆきちゃんが、
たまらなく可愛いかった
ゆきちゃんと一緒なら
何を食べても
おいしくて
それがどんな
場所でも
楽しかった
食事を終わらせ
俺の部屋へと向かう
その間も
ゆきちゃんは
小さな紙袋を大事そうに
ずっと持っていた