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雨の人

第6章 キスの先にあるもの

ほんとに、かわいいな、ゆき


「ゆき、うれしい?」


「うん!うれしい!」



「じゃあ…

お礼のキスして?」



「えっ?…ゆ、ゆきが?」



「そう。ゆきから、俺に」



「ゆきからじゃなきゃ…だめ?」



「ダメ。」



照れ屋の俺の彼女は

俺が思った通り

困った顔をしていた



ゆきとは

深いキスをするようになったけど

ゆきから

されたことなんか

ないんだ



俺は、ちょっと

意地悪になってんの




ゆきが、可愛いから




「ゆき、早く~」



「あきひろくんが、して?」



「何を?」





「あきひろくんが


してって…

言ったこと」




「なんだっけ?(笑)」



「意地悪しないで~」



「ごめん、ごめん(笑)

でも、お礼のキスは
欲しいなっ

ゆき、して?」




ゆきは

ちょっとスネた顔をしながら

膝立ちになり

ソファに座っている俺に

顔を近づけた



俺は

膝を開き

ゆきを足の間に

はさむような体制をとると




ゆきは

チュッ

って、軽いキスをくれた


(笑)こんだけ?




「ゆき~、もっと」


「もっと?」


「うん、もっとスゴイやつ」


「う…うん……」



ゆきは
膝立ちのまま

俺のスウェットの
両脇を握り


目を閉じて

優しく俺にキスをした



少し俺が唇を開けると

遠慮がちに

ほんの少しだけ



ゆきの舌が

俺の中に侵入した





もう



俺が我慢できなかった


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