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ようやく宴会は終わり
やっと川村さんに
電話をかけることができた。


「もう駐車場で待ってるよ。」


と言われ、私はホッとした。


いつもより
飲み過ぎてしまった私は
ちょっとフワフワした感じで
駐車場へ向かおうとした。


「ゆきさん、大丈夫ですか？
ちょっと…フラついてますよ」


藤田さんだ。


「大丈夫です。
ちょっと飲み過ぎましたけど…。

あ、あの…駐車場に
彼も迎えに来てくれているので」


わざと、川村さんの話をした


「そうなんですか…
じゃあ仕方ない。

ホントは僕が
送ってあげたかったんだけど。

じゃあ…気をつけて
おやすみなさい」



「あ、はい。お疲れさまでした。」



挨拶を交わし振り向くと
駐車場で待っているはずの

川村さんがいた。


川村さんは
少し早歩きで私の方へ
どんどん近づいて来る。


少し険しい表情を
してるように見えるのは


私の気のせいかな…


私は

「あきひろくん」

と一度名前を呼んでから
川村さんの方へ駆け寄った。