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雨の人

第9章 飲み会とアイツ

ゆきを助手席に乗せ
エンジンをかけると

ゆきはすぐに

「川村さんの部屋に行きたい」

と言った。



「いいよ」と返事をして

俺はアクセルを踏んだ。



ゆきは、アイツと何話してたのかな

なんでゆきは今日
人前で俺に肩を抱かれたのかな

なんで、こんなに酔ってるんだ?

俺の心の中は
?だらけになってしまい
居心地が悪い



ゆきは、俺の手を握っている

「ゆき、なんか…あった?」

とたずねると

ゆきは


「川村さんに、早く会いたかった」


と、返事をした。

返事になってないじゃないか、ゆき。




とにかく、早く

俺の部屋に連れて帰りたい

そう思った

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