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雨の人

第9章 飲み会とアイツ

俺は
ゆきを抱き上げ

奥のベッドまで運び
ゆっくりと
ゆきを寝かせた


それから
ゆきに添い寝をするように
俺も横になり
ゆきの顔を見る



そっと髪をなでながら

「ゆき

アイツに何か言われたのか?

俺怒らないから、


全部話して」


と、精一杯
優しい声で話しかけた。



それから俺は

ゆきの耳や頬

肩や手をずっと

優しくさわりながら

ゆきの話を聞いた。



触っていたら

俺が落ち着くからだ。




ゆきは時間をかけて

アイツとの会話を

全て話してくれた




そうか…だから
あんなことしたんだな…

アイツに見せつけるみたいに
俺の肩に頭のせて
歩いたりして…

分かってたら
アイツの前で
もっとすごいこと
してやったのに。


あ・・

ダメだ!

そんなゆきを
アイツには絶対見せたくない!!



あんにゃろ~!


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