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アイツは
会社で一緒に仕事
しなきゃいけない相手だ。

ゆきは
これからの事も考えて
とった言動だったんだろう。

キツイ事は
言えない性格のゆきだ、

仕方ないか…

そんなゆきを
俺は好きなんだから。




アイツへの苛立ちが増すにつれ、俺は、なんだか
ゆきがかわいそうになってきた



「ゆき、会社行ったら
またアイツと話さなきゃ
いけないだろ？

大丈夫か？」




「うん…大丈夫。

ゆき…藤田さんが
ゆきさんって呼んだら
もう、返事しない」




「アイツと
二人きりとかになるなよ？

あと…


俺に心配かけるとか言わないで、
ちゃんと全部話すこと。


いい？」





「うん。

今日は、ごめんね
あきひろくん」





「もう、いいよ。

ゆき？俺のこと…
川村さんって呼んでもいいよ。

ゆきに川村さんって呼ばれるの、

俺好きだし」





「ん～…川村さん…ゆき……」




「ん？何？」




「ゆき……

寝ちゃいそ……酔って…」





「ゆき？ゆき？」




「……」



嘘だろ？

ゆき？

寝ちゃったの？



ゆきのブラウスのボタン

四つ外したとこだったのに！





なんだよ～…

ゆき～…