テキストサイズ

雨の人

第10章 嫉妬

side 川村


「おっ!川村~
今日も、愛妻弁当か~?」


「もちですよぉ〜

朝早いから
今日は、いいよって言ったんですよ

でも、どうしても作るって
聞かないんですよ~(笑)」



「ほんとか~?
お前が、だだこねて
作ってもらってるんじゃ
ねーのか?
わがままばっか言ってると
逃げられるぞ~」


「大丈夫ですよ。
もう、超ラブラブなんですから」


ほんとは、おねだりして
弁当作ってもらったんだけどな


「そーか、そーか、分かったよ。
あ、お前、金曜日飲み会だぞ
忘れるなよ!」


仕事が一段落するから
金曜日は、飲み会なんだ
また、おねーちゃんがいる店に
連れて行かれるのかな…
あーゆーのが好きなんだな
この、オヤジ連中はさ。


金曜日、早く仕事終わるなら
化粧の濃い
おねーちゃんなんかとじゃなくて
俺はゆきに会いたいよ…


ま、あれだ
ゆきと付き合ってない時は
おねーちゃんと飲むのも
それなりに
楽しかったけどさ(笑)


俺は、いつものように
ゆきの手作り弁当の写メを撮り
ニヤニヤしながら
弁当をたいらげた



それから
ゆきに、ごちそうさまの
メールを送信



ゆきからも
ごちそうさまメールが
俺に届く

そのメールを確認してから
午後の仕事に向かった


ストーリーメニュー

TOPTOPへ